Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.400 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

「下郎待てえ!」

うしろからケサガケに斬りつけられて、

「ワァーッ!」

とひとこえ! これも血けむりたてて、まえのめりにのめってしまいました。

納戸といわず、勝手口といわず、湯殿、女中部屋、……およそ曲者のひそんでいそうなところへは、プツリプツリとところきらわず刀をつきさして、邪魔になる戸障子を切りはらい、それでも曲者のすがたが見あたらなくて、じだんだふんで歯ぎしりしつつ、やがて玄関口へ出てきた左近将監のすがたを、もしだれか見たならば、おそらくその人間は、キャーッとさけんで逃げだしたにちがいありませんでしょう。

「佐平治、佐平治! 曲者のすがたを見なかったか? 仲八! 権六! これえ出え! 曲者を見なかったか?」

まっくらな晩でさいわいでした。仲八も権六も佐平治も、この鬼のような主人のすがたに気づく者はありませんでしたが、さてこの期におよんでも、まだだれもさっきすれちがったお幾が、その曲者の正体で、左近将監の襲撃を感づいて、いちはやくお幾のすがたにばけて、逃げだしてしまったのだとは、だれあって気のつくものはありませんでした。

死人の屋敷

今夜こそは! と意気ごんだかいもなく、もとむる曲者のすがたは見あたらず、しかも癇癖にまかせて、罪もない仲間の茂助と、小間使のお幾ふたりを手にかけて、さすがにしょんぼりとして左近