Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 198.400 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

「先生さま! 心配さっしゃるこたァねえでがすヨ。吉浦のだんなさまは、妹思いのおかただでえらく心配してござらっしゃるようだが、なあに幽霊がでようが鬼がでようが、おれたち三人もいりゃあ、気のきいた化物ァむこうでおどろいて、ひっこんじまうでがさァ」

「そうともそうとも! 八のいうとおりでやす。おれたちにゃ、けえって猫の化物めがでてくれたほうが、ありがてえくれえのもんだァ! でやがったら畜生! 薪雑棒でブッぱたいてくれて半殺しにあわしてくれるでがさァ」

「山吉! てめえの半殺しにした猫の化物を、吉浦さひっぱってって、見世物にしたら、さぞ見物がきて、もうかるべえなァ」

こわいものしらずの若者たちが、幽霊がでるの、怪猫の化物がでるのときかされて、いさみにいさんで内心大よろこびで、でかけてきているのですから、そのげんきのよいことといったらお話になりません。

何さまこれでは怨霊のほうで、でるのを見あわせにするだろうと思われんばかりの、げんきさです。

この若者たちのすがたを見ていると、博士の気持も何かは知らずひきたってきました。現代の医学をおさめたりっぱな医学博士ともあろう身が、あんな山寺の老僧などの愚にもつかぬ護符をありがたくおしいただいてきたことが、いまさらこの若者たちのてまえ、なんだかはずかしいような気持さえしてきまし