Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

「……死んじゃったのかい?」

「うん、おととしのお祭のまえにね。やぶの中のおじいさんのそばにお墓があるよ。川原から、おとうさんが、このくらいのまるい石をひろってきて立ててある、それがアキコのお墓さ、まだ子どもだもんね。そいでね、命日に、ぼくがまた薬屋からうた時計を借りてきて、やぶの中で鳴らして、アキコにきかしてやったよ。やぶの中で鳴らすと、すずしいような声だよ」

「うん……」

ふたりは大きな池のはたに出た。むこう岸の近くに、黒く二、三ばの水鳥がうかんでいるのが見えた。それを見ると少年は、男の人のポケットから手をぬいて、両手をうちあわせながらうたった。

「ひィよめ、

ひよめ、

だんご、やァるに

くウぐウれッ」

少年のうたうのを聞いて、男の人がいった。

「いまでもその歌をうたうのかい?」

「うん、おじさんも知っているの?」

「おじさんも子どものじぶん、そういって、ひよめにからかったものさ」

「おじさんも小さいとき、よくこの道をかよったの?」

「うん、町の中学校へかよったもんさ」

「おじさん、また帰ってくる?」

「うん……どうかわからん」

道がふたつにわかれているところにきた。