Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
おかあさんは、どんなときに和太郎さんがよそでとまったか、ちゃんとおぼえていました。和太郎さんが小学生だったころ、学校から伊勢参宮をしたときふた晩、それから和太郎さんが若い衆であったころ、吉野山へ村の若い者たちといっしょにいったときが五晩、そしてやはり若い衆であったころ、毎年村の祭の夜ひと晩ずつ山車の夜番をしにいったものでした。そのほかに、和太郎さんが、家をあけてよそでとまってきたことは、一ぺんもなかったのです。そこでおかあさんは、だんだん心配になってきました。
十一時が二十分たちました。まだ和太郎さんは帰ってきません。おかあさんはとうとう決心しました。駐在所のおまわりさんのところへ相談にいったのでした。
おまわりさんの芝田さんは、なにか事件でも起こったかと、電燈の下であわてて黒いズボンをはき、サーベルを腰につるしながら下りてきました。
しかし芝田さんは、話を聞いて、すこしはりあいがぬけました。
「そりゃ、また和太さんが一ぱいやったんだろう」
といいました。
「ンでも、こげなこと、一ぺんもごぜえませんもの。あれにかぎって、いくらよっておっても、十一時にはちゃんと帰ってきますだがのィ」