Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
と、和太郎さんのおかあさんはいいました。そして、十一時が二十分すぎてもまだ帰ってこないのは、きっと、とちゅうでおいはぎにでもつかまったにちがいないといいはるのでありました。
芝田さんは、このおさまった御代に、おいはぎなどが、やたらにいるものではないことをきかせました。和太郎さんが、いつもじぶんは正体もなくよって、牛にひかれて帰ってくるのだから、今夜は、牛がなにかのぐあいで二、三十分おくれたのだろう、なにしろ牛などというものは、あまり時間の正確な動物ではないから、ともいうのでした。
けれど和太郎さんのおかあさんは、じぶんの考えをいつまでもいいはるので、芝田さんもとうとう根負けしてしまって、
「よし、それでは、そうさくすることにしよう」
といいました。
いつも事件が起こったときには、村の青年団が駐在巡査の応援をすることになっていましたので、芝田さんは青年団の人びとにあつまってもらいました。まもなく青年団員は制服を着てゲートルをまいて、ぼうきれを持ってよってきました。青年団員ばかりでなく、ほかのおとなや、腰のまがりかかったおじいさんまで、やってきました。
じつは、このような、夜中に人が消えたというような事件は、この村には、もうなん十年も、なかったのでした。