Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

和太郎さんは、次郎左エ門さんのことばをきくと、びっくりしました。たいそう村の人たちにすまないと思いましたので、「そいつァ、すまなかったのォ」と十三べんもいって、そのたびに頭をかいたり、背中をかいたりしました。そして、牛もじぶんもよってしまったので、こんなことになってしまった、と説明しました。

村の人たちはいい人ばかりなので、じきに、腹がおさまりました。そこでこんどは、いろいろ和太郎さんにききはじめました。

「和太さん、それで、いままでどこをうろついていただィ」

と、亀徳さんがききました。

和太郎さんは首をかしげて、

「どこだか、はっきりしねえだ。右へかたむいたり、左へかたむいたり、高いところにのぼったり、ひくいところに下りたりしたことをおぼえているだけでのォ」

と、こたえました。

「それで、無燈で歩いとったのか」

と、おまわりさんの芝田さんはききました。

「無燈じゃごぜえません。ここに小田原ちょうちんがつけてありますに、ごらんくだせェ」

といって、和太郎さんは牛車の下へ頭をつっこみました。

ところが小田原ちょうちんは、上半分しか残っていませんでした。どうやら、水でぬれたため、紙がやぶれて、コイルのようにまいてあった骨がだらりとのび、それがとちゅうでなにかにひっかかって、ちぎれてしまったらしいのです。