Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
「水にぬれたので、こんなになっちめえました」
と和太郎さんは、ちぎれて半分の小田原ちょうちんをはずして見せました。
「そういえば、牛車も牛も、和太郎さんの着物も、ぐっしょりぬれているが、こりゃ夜つゆにしてはひどすぎるようだ」と、だれかがいいました。
「ひょっとすると、どこかの池の中でも通ってきたのじゃねえか」
と、亀徳さんがいいました。
「まさか、そ、そんなことはありません」
と和太郎さんは、おかあさんがそばにいるので、あわててうちけしました。おかあさんに心配させたくなかったからです。
しかし、和太郎さんがいくらうちけしてもむだでありました。というのは、和太郎さんのふところから、大きなふなと、げんごろう虫と、かめの子が出てきたからであります。こういうものは池にしかいないものです。してみると和太郎さんの牛車は、どこかの池の中を通ってきたのです。
「この黄色い花はなんだろう」
とまた、だれかがいいました。見ると、よぼよぼ牛の前あしのつめのわれめに、黄色い花がひとふさ、はさまっておりました。
「れんぎょうの花ともちがうようだ。このへんじゃいっこう見ねえ花だなァ」
と、ひとりがいいました。