Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
ほし草はふわりと、やわらかにあたたかく、久助君をうけとった。とたんに、ヒチヒチと音をたてて、ばったが頭の上から豆畑の方へ飛んでいった。
久助君は、頭や耳に草のすじがかかったが、とろうとしなかった。ほし草の山は、昼間じゅう太陽にあたためられていたので、そこにもたれかかっていると、おかあさんのふところにだかれていたじぶんを思い出させるような、ぬくとさだった。久助君は、ねこのようにくるいたい衝動が、からだの中にうずうずするのを感じた。
「兵タン、すもうとろうかやァ」
と、久助君はいった。
「やだ。きのう、すもうしとって、そでちぎって、家でしかられたもん」
と、兵太郎君がこたえる。そして、ひざをびんぼうゆるぎさせながら、あおむけに空を見ている。
「んじゃ、かえるとびやろかァ」
と、久助君がいう。
「あげなもな、おもしろかねえ」
と、兵太郎君は一言のもとにはねつけて、鼻をキュッと鳴らす。
久助君はしばらくだまっていたが、ものたりなくてしょうがない。ころころと兵太郎君の方へころがり近づいていって、草の先を、あおむいている兵太郎君の耳の中へ入れようとした。
兵太郎君はほらふきで、ひょうきんで、人をよくわらわせるが、こういう種類のからかいはあまりこのまない。