Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
徳一君にしても、加市君にしても、音次郎君にしても――できのよい連中はみな、久助君と同じような気持ちなのだ。それが、おたがいにあまりよくわかっているので、だれも手を出そうとしないのであった。で、久助君は、課業中にいつのまにか、太郎左衛門をじっとながめているじぶんに気づくことがあった。
太郎左衛門は、久助君より前の方の、南のまどぎわにいたので、久助君のところからはちょうど、右の大きい目玉と、美しく光るかみの毛でとりまかれた、形のよいつむじが見えた。太郎左衛門は、その大きい目で、教科書の字を長いあいだ見ていては、おもむろに先生の方へ視線をむけて、話に聞き入っていた。どうかすると、課業にうんで、かすかなといきをもらしながら、すこししせいをくずすが、またすぐ、熱心に先生の方をながめるのであった。それだけのことで、久助君には、太郎左衛門が、じぶんたちのように道のほこりや草の中でそだってきたものではないことがわかり、太郎左衛門をすきにもなれば、なにかもの悲しい思いでもあったのである。
あるとき久助君は、いつものようにじぶんの席から、その美しい少年をながめていた。