Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
江戸時代におとなだった人間が、だんだんわかくなって、いまは少年になっているのだ――さまざまな人間のなかには、そういうような特別な生きかたをするのが、ひとりやふたりは、いるかもしれない。目がぎょろりと大きいところは、この太郎左衛門もあの太郎左衛門もいっしょじゃないか。久助君は、そんなことをくちに出していえば、ひとが一笑にふしてしまうことは知っていたので、ただじぶんひとりで空想にふけるだけであった。
その日、学校から帰るとき、久助君は、太郎左衛門の三メートルばかりうしろを歩いていった。むろん久助君は、太郎左衛門のあとをつけていくつもりはないのだが、ぐうぜん、ふたりの帰る方向と歩く速度が同じであったため、こういう結果になってしまったのであると、ひとり弁解しながらついていった。
あき地のそばを通っているとき、太郎左衛門は、ふいに久助君の方をふり返って、
「きみ、あの花、なんだか知っている?」
と、すこししゃがれた声で、流暢にきいた。そっちを見ると、いぜんここに家があったじぶん、花畑になっていたらしい一角に、小さな赤黒いさびしげな花が、二、三本あった。
久助君は知らなかったのでだまっていると、