Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

そして、太郎左衛門のことばが「うッそ」であることがわかったというのであった。

これじゃたしかに、太郎左衛門はうそつきであると、久助君は思った。するとどうしたわけか、学芸会のけいこをしていた太郎左衛門のねえさんを思い出した。だれも相手がいないのに、じっさいにいるようにじょうずにしゃべっていた、あの白い少女のことを。

またあるとき、こんなことがあったそうである。雨をともなったはげしいかみなりが、頭の上をすぎていったあと、太郎左衛門が新一郎君に、

「いま、雲の中からひばりが一わ、かみなりにうたれてむこうに落ちたから、見にいこう。きっと、牛市場のあたりに落ちている」

と、声をはずませていった。新一郎君は、まさかうそとは思わなかったので、ついていって、まだぬれている牛市場の草をふみわけふみわけ、すみからすみまでさがしたが、牛のふんしか落ちてなかったそうである。これも、太郎左衛門のうそであったわけだ。

五

太郎左衛門が学校へ、どびんのふたぐらいの大きさの、まるいへんなものを持ってきて、

「これね、とってもおもしろいんだよ」

といった。

みんなは、太郎左衛門がうそつきであることは承知していたが、いつでもそれを警戒しているわけにはいかなかった。