Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
ことに、こんなぐあいに、めずらしいものを持ってきたときには、つい、好奇心のため、ゆだんしてしまうのである。
太郎左衛門の説明によれば、そのまるいものはゾウゲでできていて、シナ人が横浜で売っていたのだそうである。そいつを、耳にうまいぐあいにあてていると、音楽がきけるしかけになっているというのである。
まず、森医院の徳一君からはじめて、みんなは、それを順番に耳にあてがってきいた。みんなが、聴診器を耳にしている医者のように、しんちょうなおももちできいていると、太郎左衛門は、
「ね、きこえるだろう。マンドリンみたいな音が。あれ、シナの琴なんだって」
といった。すると、「う、うん」と、なま返事するものもあった。「うん、ちいせい音だなあ」といって、にっこりするものもあった。「きこえやしんげや」といって、二、三どふって、またあてがってみるものもあった。
「また、太郎左衛門のうそだァ」
と、太郎左衛門がいるのにそういったものがあった。それは兵太郎君であった。しかしこの場合、みんなはむしろ兵太郎君を信じなかった。というのは、兵太郎君は、十日ほどまえから、かたほうの耳が耳だれで、いやなにおいのする緑色のうみをだらりとたらしていたので、みんなが、例の音楽の道具をかそうとしなかったため、くやしがっていたからである。