Classici giapponesi con furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate
それに道中機会を目付けて、あの人形を梶子の手から、奪い取ることも出来そうである。
こう考えたので松浦民弥は、納得の意を洩らしたのであった。
民弥が一緒に旅をする! このことは一方梶子にとっては、たまらなく嬉しいことであった。
「おおそれではご承知か」
声をはずませトロンコの眼をし、膝を進めて梶子は云った。
「妾と一緒に松浦様、では道中を、東海道を……」
「はい、旅するでござりましょう」
「まあ嬉しいじゃアございませんか」
梶子はハシャイだ甘酸っぱい声で、こう云いながらまた膝を進め、
「一緒に旅をするからには、宿も一つでございましょうねえ」
「さよう、当然そうなりましょう」
「まあ嬉しいじゃアございませんか」
梶子はまたもや膝を進め、
「座敷も一緒でございましょうねえ」
「さあそれは……が、まずそれも……」
「まずそれも一緒でございますとも……ホッホッホッ、何んて嬉しい……宿も一緒、座敷も一つ……夫婦のように寝泊まりして」
「…………」
「東海道を内裏雛と一緒に……これはどうでも終いには……」
「…………」
「なるようになることでござりましょうよ」
「…………」
「女男の人形は二人の仲人……」