Classici giapponesi con furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate
あたかも銀子が不断頭脳に描いていたような家で、若林は客間の方で銀子に写真帖などを見せ、紅茶を御馳走したが、自分の家でいながら、人の家へでも来たようなふうなので、銀子も戸惑いした猫のように、こそこそ帰ってしまった。それに湯殿の傍にある便所で用を足すと、手洗のところに自分の紋と芸名を染め出した手拭が、手拭掛けにかけてあり、いやな気持だった。
「いやね、私の手拭便所に使ったりして。」
銀子が面白くなさそうに言うと、
「うむ、女房も薄々感づいているんだよ。」
と若林も苦笑していた。
夏のころも二人は国技館のお化け大会を見に行った帰りに、両国橋のうえをぶつぶつ喧嘩をしながら、後になり先になりして渡って来たが、米沢町の処に箪笥屋があり、鏡台も並んでいるので、銀子は千葉以来の箪笥が貧弱なので、一つほしいと思っていたところなので、
「私鏡台が一つ欲しいわ。」
と言うと、若林も、
「どうぞお買いなさいまし。」
「入って見てもいい?」
「ああいいよ。どれでもいいのを。」
「わーさん見てよ。」
「君の好きなの買えばいいじゃないか。ただし買うならいいのにおし。」
若林が金をくれるので、銀子は店に入り、あっちこっち見てあるき、