Classici giapponesi con furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate
女中が座布団を床の間の方におき、あらためて挨拶してから部屋を出て行ったが、入れ替わりに加世子が入って来て、これもあらためて挨拶をした。
「大きくなったね、外であってもちょっと解らないくらいだ。」
均平は欅の食卓の端の方に坐り、煙草をふかしていた。
「そうですか。」加世子はにやりとして、
「お父さまも頭髪が大分白くなりましたわ。」
「己もめっきり年を取ったよ。皆さんお変りもないか。老人はどうだ。」
「お祖父さまですか。このごろ少し気が弱くなったようだけれど、でも大丈夫よ。」
「貴女も丈夫らしいが、結婚前の体だ、用心した方がいいね。」
「ええ。私は大丈夫ですけれど、かかったっていいわ。」
「今どんなふうに暮らしているのかしら。」
「どんなふうって別に……北沢の叔母さまの近くに、小さい家を借りているんですわ。」
「借家に?」
「そうです。おばさまの監督の下に。なるべく均一お兄様の月給でやって行くようにというんでしょう。」
「均一の月給でね。それじゃ均一もなかなかだね。」
「ええ。今度の入院費なんかは別ですけど。」
「あんたはずっといるつもりか。」
「さあどうしようかと思ってますよ。