Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate

Aozora Bunko

」

「そうね、ちょっと僕ではどうかな。」

「ほんとうは私自費出版にしたいと思うんですけれど、そのお金ができそうもないものですから。」

「そうね、僕も心配はしてみるけれど……。」

庸三は暗然とした気持で、彼女の生活を思いやるだけであった。

「先生も大変ですね。お子さまが多くて……。梢さんどうなさいましたの。」

「葉子は今田舎にいますけど……。」

「私のようなものでよかったら、お子さんのお世話してあげたいと思いますけれど。」

「貴女がね。それは有難いですが……。事によるとお願いするかも知れません。」

「ええいつでも……。」

彼女は机の上にひろげた詩稿を纏めて帰って行った。

彼はその日のうちに葉子に手紙を書いた。その詩を讃めると同時に、子供の世話を頼もうかと思っている云々と。すると三日目に葉子から返事がとどいて、長々しい手紙で、少しいきり立った文句で、それに反対の意見を書いて来た。でなくとも、女給をして来た人では、庸三の家政はどうかという意見もほかの人から出たので、彼もそれは思い止まることにした。

庸三は風呂で汗を流してから、いつもの風通しのいい小間で、小夜子とその話をしていた。