Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Leggi 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 327.364 caratteri · 638 schermate
二人は思い思いの飲みものを取って、少し汗ばんだ顔を直したりしてから、そこを出た。
駅前まで来た時、加世子はもう一度ホテルへ帰り父に挨拶したものか、それともこのまま富士見へ帰ったものかと、ちょっと躊躇した。ホテルもよかったが、父子二人きりよりか寛ぎがつきそうで、やはり銀子がいたのでは物が歯に挾まったようであり、銀子も父子揃っているのは、傍で見る目にも羨ましそうであったが、何となし相手の気持をもって行かれそうな感じであった。嫉妬を感ずる理由は少しもなかったが、たまに外出した均平の帰りが遅かったりすると、すぐ子供たちのことが頭脳に浮かぶのであった。
銀子が初めて不断着のままで、均平の屋敷を訪れた時、彼女は看板をかりていた家の、若い女主と一緒であった。女主は誕生を迎えて間もない乳呑み児を抱いていた。
ちょうど郁子の姉が監視に来ていたところで、廻り縁を渡って行く二人の後ろ姿を見、てっきり均平の情人が、均平の子供を背負いこんで来たものと推断し、わざとひそかに庭へおりて、植込みの隙間から、二人の坐っている座敷の方を覗いて見たりした。
姉は均平に実否を糾そうともしず、その推定を良人にも話せば、三村の老母にも宣伝し、後で大笑いになったこともあったが、その時銀子たちを送って出た女中の感じもよくなかったし、目にみえぬ家庭の