Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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すさのおのみこと

素戔嗚尊

芥川 竜之介

Leggi 素戔嗚尊 (すさのおのみこと) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 42.917 caratteri · 86 schermate

Aozora Bunko

、第3水準1-87-83)は、そう沢山はありますまい。」

「この国の物じゃない。海の向うにいる玉造が、七日七晩磨いたと云う玉だ。」

彼は腹立たしそうにこう云うと、くるりと若者に背を向けて、大股に噴き井から歩み去った。若者はしかし勾玉を掌の上に載せながら、慌てて後を追いかけて来た。

「待っていて下さい。必ず二三日中には、吉左右を御聞かせしますから。」

「うん、急がなくって好いが。」

彼等は倭衣の肩を並べて、絶え間なく飛び交う燕の中を山の方へ歩いて行った。後には若者の投げた椿の花が、中高になった噴き井の水に、まだくるくる廻りながら、流れもせず浮んでいた。

その日の暮方、若者は例の草山の楡の根がたに腰を下して、また素戔嗚に預けられた勾玉を掌へ載せて見ながら、あの娘に云い寄るべき手段をいろいろ考えていた。するとそこへもう一人の若者が、斑竹の笛を帯へさして、ぶらりと山を下って来た。それは部落の若者たちの中でも、最も精巧な勾玉や釧の所有者として知られている、背の高い美貌の若者であった。彼はそこを通りかかると、どう思ったかふと足を止めて、楡の下の若者に「おい、君。」