Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Leggi 自警録 (じけいろく) di 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 168.224 caratteri · 328 schermate

Aozora Bunko

なかでも幡随院長兵衛のごときは、これを談話に聞いても、書籍に読んでも、じつに我が意を得たものとして尊崇せざるを得ぬ。任侠の標榜するところには、些細なる点においてまことに児戯に似たることも少なくない。たとえば手拭はどう持つものとか、尺八はどうすとか、帯はいかに結ぶとか、語尾はいかに発音するかというがごとき、愚なことではあるが、その子分として用いた者が多くは無学の熊公八公の類であったから、かくのごとき紋切形を設け、これによりて統御の便を計ったのも、あるいは止むを得なかったことであろう。これらの些細の事柄は笑うべきではあったが、まただいたいにおいて彼らのなすところ、物騒の傾向なきにあらざりしも、その動機においてはいかにも男性的で、子分の顔を立てるためには自分に不利益なる喧嘩を買ったこともあろう。

自分の命を投げ出したこともあり、強きを挫き弱きを扶くるを主義とし、義を見ればいかなることにも躊躇しなかった。この任侠な勇猛な性質は、勘定高き現今の社会においておおいに珍重すべきものと思う。されとてわが輩は、法律もろくろく備わらなかった社会に発達した風俗を、法治国たる憲法政治のもとにそのままに実行することは、断じて非なりと信ずるゆえに、たとえ当年の男伊達の意気を思慕するとはいえ、こんにちの男一匹は長兵衛そのままを写して