Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

むこうの森の中から煙がたちのぼっているのです。

煙が出ているからには、あのへんに人が住んでいるのかもしれない。そう考えると小林君は、にわかに元気づいて、その方へ、歩きはじめました。やっぱり、道もない森の中を、クマザサをかきわけて歩くのです。煙のあがっているところは、すぐそばのように見えていたのに、森の中へはいっていくと、方角がわからなくなって、なかなか、その場所がみつかりませんでしたが、ずいぶん歩きまわったすえ、やっと、小さな山小屋をみつけました。

それは、丸太を組んでつくった七―十平方メートルの、ほったて小屋ですが、ちかよって、のぞいて見ると、中に人がいるようすなので、入口に立って声をかけてみました。

すると「オー」とこたえて、小屋のあるじが出てきました。顔じゅうひげにうずまった、おそろしげな男です。かれは小林君のこじき姿を、ジロジロながめていましたが、ふしぎそうに、

「おめえのような子どもが、いまじぶん、どうしてこんな山おくへやってきただ。」

とたずねます。

「道にまよったのです。おじさん、ぼくをとめてください。つかれてしまって、おなかがペコペコで、もう歩けません。