Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
おじさん知ってる?」
「知ってるとも。」
「あれ、だれのお城なの? だれがすんでいるの?」
「ばけものがすんでいるさ。」
「えっ、ばけものだって?」
「カブトムシのばけものだ。この山んなかに、イノシシほどもあるカブトムシのばけものが、ウジャウジャすんでるだ。ふもとの村でも、それを知ってるから、だれもこの山へのぼらねえ。おれたちのなかまの猟師や木こりも、みんなにげだしてしまった。おれはごうじょうもんだからな、にげねえ。いまじゃ、この山んなかに、すんでるのは、おれひとりになっちまった。ワハハハ……。」
男はまた、大きなまっかな口をひらいて、笑いとばすのでした。
「おじさん、そのカブトムシに、であったことあるの?」
「なんどもあるよ。だが、おらあ、カブトムシのばけものだけは、うたねえ。たたりがおっかねえからな。カブトムシがあらわれたら、こっちでにげだすのよ。」
「そのカブトムシが、あの鉄の城にすんでるの?」
「そうだ。城の中にゃ、カブトムシの王さまがいるだ。ほかのカブトムシは、みんなその王さまのけらいだっていうことだ。」
「鉄の門がピッタリしまっているね。あの門がひらくことがあるの?」