Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
どこかへかくしたな。さあ、はくじょうしろ。どこへかくした。いわないと、いたいめをさせるぞ。」
若ものは、五十男の手をにぎって、背中の方へねじあげています。しかし、男は一言も答えません。そればかりか、いまは死にものぐるいになって、パッとその手をふりきると、いきなり、若ものにつかみかかっていきました。
おそろしい格闘がはじまったのです。
ふたりは、暗やみの中で、くんずほぐれつとっくみあい、そのままたおれて、上になり下になり、地面をゴロゴロころがりまわっていましたが、五十男が若いヨタモノにかなうはずはありません。いつのまにか、若ものにくみしかれて、気味のわるいうなり声を出していました。
若ものは、五十男の上に馬のりになって、両手でその首をしめつけているのです。下の男は死んでしまうかもしれません。もうぐったりとなって、声をたてることもできないようすです。
賢吉君は、木のかげから飛びだしていって、助けてやろうかと思いましたが、そんなことをしても、ヨタモノにかてるはずはないのですから、鉄の小箱をとられてしまうかもしれません。とられては男にすまないのです。命をすてても、かくしたいと思っている小箱ですから、どんなことがあっても、ヨタモノにわたすことはできません。