Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

「あっ、それじゃ、先生は……。」

「そうですよ。こんなこともあろうかと思って、小箱のなかみを、すりかえておいたのです。悪ものが盗んでいった鉄の小箱には、白い紙がはいっているばかりですよ。」

賢吉君もおとうさんも、名探偵のぬけめのないやりくちに、すっかり感心していました。

「ああ、そうとは知らないものですから、しつれいなことを、もうしました。おゆるしください。さすがは明智先生です。これですっかり安心しました。」

おとうさんは、くりかえし、おれいをいうのでした。明智は、ことばをあらためて、

「宮田さん、悪ものどもは、このうえ、まだどんなたくらみをするかわかりません。金塊を、はやくこちらで引きあげることにしてはどうでしょう。遺言書に書いてあることは、うそではありますまい。わたしは、さっき賢吉君が帰られてから、しらべてみたのですが、いまから二十年まえに潮ノ岬の沖で、東洋汽船会社の大洋丸が、沈没したことは、たしかです。また、そのとき、引きあげ作業をやろうとして、できなかったことも、まちがいありません。

やってみるだけのねうちはあります。東洋汽船会社と保険会社に相談して、費用をだしてもらって、もし金塊が見つかったら、あなたと、汽船会社と、保険会社でわけるということにして、政府にもことわって、海の底を、さぐって見られてはどう