Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
それから、二階のやねへ、はしごをかけたあとがあります。庭の土にふたつ、ふかいくぼみができているのです。あいつは、そこから二階へのぼったのでしょう。はしごはだれかが、もとの場所へもどしたようです。すると、あいぼうがいたのですね。そいつの足跡らしいものも、のこっています。しかしあやしいやつは、どこにもいません。われわれが来ることを知ってにげてしまったのでしょう。」
正木警部補は、三人の部下といっしょに応接間にもどってきて、主人の高橋さんに報告しました。
「ところで、おたくの人たちを、全部ここへ集めていただきたいのですが。ねんのため、ひとりひとり、たずねてみたいと思うのです。」
そこで、うちじゅうの人が応接室に集められました。主人の高橋さんのほかに、賢二君のにいさんの中学生の壮一君、書生の広田と青木、女中などでした。
「これでおたくのかたは全部ですか。」
正木警部補が一同を見まわしてたずねました。
「いや、このほかに、もう三人います。賢二がカブトムシを見て、熱を出してしまったものですから、部屋に寝させてわたしの家内と、もうひとりの女中がつきそっているのです。