Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.562 caratteri · 291 schermate
「金があると思いましたよ。――何しろ小判で三千両と言うから――」
青髯の男は、思いのほか甘口で、ペラペラとやります。
「黙っていろ」
治助はジロリと凄い三白眼を見せました。
「兄哥、こうなっちゃ言った方がいいぜ。三月越しお化けの真似をした上、ちょいと井戸掘をやらかした外に、大した悪事もしなかったじゃないか」
青髯は他愛もありません。
「言ってよきゃ、俺が言うよ。――」
「それは良い料見だ。なア治助、島帰りはそれぐらいの度胸がなきゃア、悪党仲間へ顔向けがなるめえ」
「へッへッ、よく御存じで、銭形の親分」
「額の入墨を、刃物で切り取ってあるじゃないか。子供の時庭で転んで、切石に額を打っ付けた――とでも言うんだろう」
「なるほどね。親分は見透しだ。みんな器用にブチまけましょう」
治助はすっかり諦めた様子で、ボツボツ語り始めました。
「打たれたり叩かれたりして、口を割るあっしじゃねえが、笹野の旦那と銭形の親分が揃っちゃ、重忠様が二人だ。不貞腐れるだけ野暮でしょうよ。――なにを隠しましょう、あっしはお小姓の治郎助で――」
「何? お小姓の治郎助? それが手代に化けて、二年も我慢したのか」