Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.562 caratteri · 291 schermate

Aozora Bunko

青年らしい一本気で、狷之介の顔にはサッと忿怒が一と刷毛彩られます。

平次はそんな事にして、仲間の勝造を呼んで貰いました。三十七八の仲間にしては少し年を取った渡り者で、ずいぶん摺れてはいるようですが、大した悪人とは思われません。

「楊弓の巧い人間に心当りはないかえ」

平次が小当りに当ると、

「芝の五郎、未磧なんてのは?」

それは当時聞えた名人です。

「そんなのじゃない。もう少し若いのでは誰だろう」

「浄瑠璃の今井一中がうまいって言いますよ」

「少し見当違いだな」

今井一中は都一中のこと、これも旗本の眼玉とは縁の遠い名前です。

外に女中が三人、小侍が二人、門番が一人。

最後に逢ったのは、庭掃きの三吉爺やでした。

「爺さん、お前はあの騒ぎも知らなかったんだね」

「土手にはろくな酒がないし、お邸には口を開けたばかりの菰冠りがありますから、竹屋の渡しを渡って、駒形まで飛んで帰りましたよ。三升ばかり取り分けて駆け出そうとすると吾妻橋手前で、幸い知ってる船頭衆に逢って、三囲前のお船まで小舟で送って貰いました。船から船へ移ると、――今殿様がお怪我をなすったという騒ぎでしょう。