Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.562 caratteri · 291 schermate
が、さんざん揉んだ末、先代総七は実弟の勝造を蛇蝎のごとく嫌っていたのは隠れもない事実で、その娘のお勇では改めて養子を容れる世話もあり、博奕打の勝造が出しゃ張っては、店の信用にも拘わるので、先代の遺言状さえ見付かって、菊之助が勘当を許されたことが判れば、菊之助を跡取りにする外はあるまい――と言うところまで話が進みました。お粂は名うての鉄火者ですが、菊之助は名前のように優しい若者、お粂に溺れている外には、まず欠点の無い男だったのです。
勝造は極力反対しましたが、番頭の徳三郎が菊之助の立場に同情して、一生懸命親類方を説いたので、とうとう越前屋の内外を捜してみることになりました。
「大判小判を入れた瓶などが商人の店から出て来てたまるものか、昔話じゃあるめえし、馬鹿馬鹿しい」
勝造は以ての外の機嫌でしたが、それでも土蔵の隅々、納戸、物置、天井裏から、床下まで、手代小僧交りに面白半分の家捜しが始まると、ジッとしても居られない様子で、あちらこちらをウロウロしておりました。
昼過ぎまで一わたり捜しましたが、家族や雇人の知らないものは、何にも見付かりません。
「箆棒奴、そんな夢でも見たんだろう。