Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.062 caratteri · 276 schermate
いや、この罪悪の淵から脱け出そうとする良心を持ったのは、とうの昔に殺されていることに気が付かなかったのです。
「さアさア皆んな親許へ引渡してやる、外へ出ろ」
平次は七つの土蔵をめぐって、豪奢を極めた部屋部屋へ触れて歩きましたが、三十余人の女どもは振り向いてみようともしません。
「親分、桶甚が逃げましたぜ」
「何?」
いつの間にやら二人は、土蔵の奥の一室に閉じ込められて恐ろしく巌丈な大扉が背後に鎖されているのに気が付きました。
「どれどれ生け捕ったか、――それはよかった」
格子の前には、三右衛門と甚三郎、こっちを指してニヤリニヤリと笑っております。
「焼くわけにも行くまい、硫黄で煉して、少しイキの悪くなったところを、手前ものの早桶にでも入れて泉水に沈めましょう」
甚三郎は途方もないことを言います。
「銭形の親分、とんだ災難だったね、こんな所へ入るのが土台間違いの種さ。女どもはここを極楽のように思っているんだから、親分のすることは、全く余計なお節介と言うものだよ、ハッハッハッ」
存分に着飾った女どもの中に立って、巴屋三右衛門相好を崩して笑っております。
「畜生、どうするかみやがれ」