Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.062 caratteri · 276 schermate
七
これは下女の言葉です。六十の方へ近くなる老女の化粧が、女同士の下女に変な眼で見られるのはあまりにも当然のことでした。
「八、何刻だろう」
平次はフト顔を挙げました。どこかの鐘が鳴ります。
「亥刻半(十一時)、いや子刻(十二時)でしょうよ」
「夜中だな、が、岡っ引に時刻はない、もう一と働きしようか」
「一と働きでも二た働きでもやりますよ」
「それじゃ来い、夜の明ける前に片付けよう」
平次は月を踏んで飛出しました。続くガラッ八、青物町の久三郎、すっかり平次にリードされて、もう縄張も年の功も忘れてしまった様子です。
「どこへ? 親分」
「丸屋で訊いちゃまずいから、黙って飛出したが、専次の家はどこだか判らないが、自身番へつれて来てくれ」
「合点」
ガラッ八は飛びました。
七
それから間もなく、建具屋の専次は、八五郎に連れ出されて、真夜中の自身番に待っている、平次の前へ眠そうな顔を持って来ました。
「お前は専次か」
「ヘエ――」
挙げた顔、少し面喰らってボーッとしていますが、二十二三の色の浅黒い小意気な男で、江戸の町娘のお夏が夢中になりそうな型です。
「あの晩のことをみんな言ってしまえ」