Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.062 caratteri · 276 schermate

Aozora Bunko

「御用ッ」

「神妙にしろ」

続いて群衆の中から、ガラッ八を始め四五人の子分、バラバラと蘭塔場に殺到して、権三を取り巻きました。

*

お雛は無事に救われました。

轟の権三は、お豊の昔の恋人で、不行跡で愛想を尽かされ、お豊は間もなく金持の治兵衛の許に嫁入ったのを怨んで、二十年後にたった一人の娘のお雛を誘拐して、お豊夫婦に死ぬよりも苦しい思いを嘗めさせたのでした。千両の金にも目をくれずに、ジッと折を待ったのは、その蝮のような恐ろしい怨みを、適当に晴らす時機を待つためだったのです。

それが、銭形の平次が入り込んだのを見て、破綻の近いことを覚り、三つ目小僧に言い含めて平次をおびき寄せ、お雛と一緒に殺すつもりでしたが、平次に張子の大入道に隠れられて果さず、翌日、捨鉢になって蘭塔場の井戸でお雛を切り、それを多勢に見物させて、せめてもの溜飲を下げようとしたのでした。

易者の観相院は権三の手で、烏の足を結綿で縛って放ったのはお雛、これで何もかもわかったわけです。

与力の笹野新三郎は、

「平次、今度は縮尻をやらなかったじゃないか」

と言うと、

「ヘエ、あの権三ばかりは、助けようがありません。