Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.062 caratteri · 276 schermate

Aozora Bunko

「じれったいね、親分」

「俺もじれったいよ。そこで首を振っていられちゃ、せっかくの良いお月様が拝めなくなる」

「それどころじゃねえ、――お月様は明日の晩も出るが、伊勢屋新六を突き殺した野郎は、明日になれば、涼しい顔をしてお月様か何か見ていますぜ」

「何? 伊勢屋新六を突き殺した? 河童がかい?」

「河童なら尻小玉を抜くのが商法でしょう。突っ殺すという術は怪物にはないはずじゃありませんか、ね親分」

「――商法は変な言い草だが、突き殺したのが本当なら、髷を結った河童だろう。そいつはいつのことだ」

銭形平次も漸く本気になります。

「酉刻(六時)頃ぎりぎり、金龍山の鐘が陰に籠ってボーンと鳴るのと、伊勢屋新六がドボンとやらかしたのと一緒だ」

「フーム」

「石原の兄哥(利助)のところで油を売ってると、竪川からその知らせだ。お品さんは家中の若い者を一人残らず現場へ出して、そっとあっしに言うことには――これは容易ならぬことになるかも知れない。子分達だけでは心細いから、すぐ銭形の親分のところへ飛んで行って下さい。お願いをしても聞いて下さらなかったら、首へ縄を付けても引張って来ておくれ――と」