Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.062 caratteri · 276 schermate

Aozora Bunko

「な――る」

「でなきゃア、船の中には刃物もあるはずだ」

「…………」

「どんな鉈だって庖丁だって、銀簪よりは役に立つぜ」

「そりゃネ」

「それに、本当に船頭が殺したのなら、もう少し細工をするだろうじゃないか、酔っ払って寝ていて、何にも知りませんでは智恵がなさすぎる」

「そう言ったものでしょうね」

平次にそう言われると、少々お頭の良くないガラッ八には、何が何やらまるで見当が付かなくなります。

二人はもう一度柳橋まで行ってみました。わざわざ船を鶴吉の裏手に着け、先夜の一行がやったように、柴折戸を開いて離屋へ通して貰いましたが、船の中へは、河岸の石垣伝いに、往来から直接でも行けるということを発見した以外には、何の得るところもありません。

その足で界隈の小間物屋を一と通り廻って、奴の眼から引抜いた簪を見せて歩きましたが、

「どうも近頃売った覚えはございません。一体その簪は古い型で、二代も三代も持ち伝えた品のようですから、江戸中の小間物屋を当っても無駄でございましょう。その鷹の羽の紋や足がすっかり擦れているところをみると、どうかしたら五十年も、三十年も昔に、お求めになった品じゃございませんか」