Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
「三輪の兄哥が乗り出して、金五郎を縛って行ったのは、いずれ動きのとれない証拠があってのことだろう」
と平次。
「万七親分に言わせると証拠がありすぎるんだ。――娘の留守に一杯呑んで寝たという金五郎が、すこしは酔っていたにしても、壁隣で人間が絞め殺されるのを知らずにいるはずはない。それに金五郎は二年前女房に死なれた時、お六婆アから一両の金を借り、それを返せないばかりに、利に利がつもってひどい目に逢っている。ゆうべ娘のお美乃を小石川の叔母のところへやったのも日済しの払いが溜って、お六に目の玉の飛び出るように催促を受け、思案に余っての工面だ。娘の留守に自棄酒を呷った金五郎が、夜中にフラフラとお六を殺したくならないものでもあるまい――と、こう万七親分は言うんだ」
「なるほどね」
平次は一応感心するのです。
「それから、もう一つ悪いことに、お六婆アの家の裏口から入るには、金五郎の家の裏口を通るか路地の奥へ突き当って、お六婆アの家と寺の枳殻垣の狭い間を通ってグルリと廻らなきゃならないが、枳殻垣の下は雪解けで、人間の足跡というのは、けさお美乃に呼ばれて、鋳掛屋の岩吉があわてて通ったのがあるだけ、あとは野良犬の通った跡もないんだ」