Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
ガラッ八が飛び込んで来たのはその翌日の朝でした。
「なんだ、また大変かい。お前と付き合っていると、三日に一つくらいずつ大変を食わなきゃならねエ、全く寿命の毒だぜ」
平次は相変らず日向にとぐろを巻いて、若いくせに植木の蕾をいつくしんでいたのです。
「だって、浅田屋の主人が殺されましたよ」
「なんだと」
「十二本目の白紙の手紙を受取ったのは昨夜店を閉めてから、それを持って自分の部屋へ入ったきり出て来ないから、今朝小僧の鶴吉が起しに行くと、血の海の中に死んでいた――」
「お前がそれを見て来たのか」
「下っ引が教えて来ましたよ」
「自害じゃあるまいかな、――脅かされて気を腐らしていたようだから――」
「刃物が無いんだそうで、死骸が刃物を始末するわけはないでしょう」
「至極道理だね。行ってみようか、八」
こう引っ掛りになると、平次も知らん顔をしているわけには行きませんでした。
八五郎と一緒に、本銀町へ飛んで行くと、土地の御用聞が二三人ウロウロしていますが、まだ検屍前で、幸い何にも動かしてはありません。
「あ、親分さん方、――主人はとうとう自害してしまいました。こんなことになりはしないかと心配しましたが」