Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.230 caratteri · 280 schermate
尾久の喜八は土地に根を生やした良い顔には相違ありませんが、喧嘩の仲裁、もめ事の調停なら知らず、むずかしい捕物となると全くの苦手で、血を見るともう手も足も出ないような、御用聞離れのした男でした。八五郎を拝んで、平次を引出したのは、土地の仲間にこの功名を渫って行かれたくないばかりの苦策だったのです。
「それじゃ、ちょいと覗かして貰おうか。なるほどこいつは?」
平次は筵を剥いでみて驚きました。照吉と伊太郎はどっちも三十五六、典型的な安やくざですが、実に眼も当てられぬ凄まじい死にようをしているのでした。
わけても伊太郎は全身数十ヶ所の傷を受け、最後に左の胸を突かれたのが致命傷で、膾のようになってこと切れ、照吉はほんの二三ヶ所のかすり傷を受けただけ、その代り見事な袈裟掛けに斬られて死んでおります。
「銭形の兄哥、もうお役人の見える頃だ。この場の恰好だけでも付かないものだろうか」
喜八は独りで気を揉んでおりました。
「待ってくれ、――この場の恰好だけなら、なんとか付くだろう。その代り後で様子が違っても構わないだろうな」
「構わないとも」
「もう一つ、念のために二人の懐を洗ってくれ。