Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate

Aozora Bunko

かもは勘定書を見て青くなった。それからの問答は書くまでもない、やがてかもは駐在所へいって払おう、と云いだした。女主人は総入れ歯を鳴らして笑った。

――それは話が早くっていい、と女主人は云った。そういうつもりなら駐在所までゆく必要はない、呼びにやればすぐに巡査が来てくれるから、あたしの方で使いをやることにしよう。だが念のために断わっておくよ、と女主人は座敷の中をぐるっと指さした。そこには燗徳利が八十幾本、ビール壜が四十幾本、焼酎の二リットル壜が二本、丼や皿小鉢がずらっと並んでいた。

――勘定書と照らし合せてごらん、と女主人は云った。もうよしなさいってのに、おまえさんがむりやり注文したんだ、一本一本みてごらん、酒もビールも残っているし、それはおまえさんのもんだからおまえさん持ってっていいよ、但しお銚子や壜はこっちの物だからね、持ってゆくなら中の酒やビールだけ持っといでなさい、呼んだ芸妓が六人、玉代は時間外の分だけお負けになってるから、それをよーく調べたうえで、巡査を呼ぶなら呼びますよ、どうせ恥をかくのはそっちなんだから。

かもがどんな顔をしたかわからない。