Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate

Aozora Bunko

対話(砂について)

点睛も忘れなかったわけである。こうして、ゆうべの女たちに再び召集をかけ、二台のタクシーに分乗して、東京へ芝居見物にゆき、かもから搾りあげたものをきれいに使いはたして来た、ということであった。

「きれえさっぱり、いい気持よ」とおせいちゃんは云った、「でもこれでまた当分ぴいぴいだわ」

私はなんと答えようもなかった。

対話(砂について)

「砂なんて、おっかしなもんだなあ」と富なあこが云った。

「うう」と倉なあこが云った。

五月十七日の晩で、二人は沖へ魚を「踏み」に来たのであった。汐が大きく退く満月の前後には、浦粕の海は磯から一里近い遠くまで干潟になる。水のあるところでも、足のくるぶしの上三寸か五寸くらいしかない。そこで、馴れた漁師や船頭たちは魚を踏みにゆくのであるが、その方法は、――月の明るい光をあびながら、水の中を歩いていて、「これは」と思うところで立停り、やおら踵をあげて爪先立ちになる。すると足の下に影ができるので、魚がはいって来る。筆者もこころみたことがあるが、魚のはいってくることは慥かで、――はいって来たあと、呼吸を計って、それまで爪先立ちになっていた踵をおろしざまその魚を「踏み」