Classici giapponesi con furigana
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate
朝日屋騒動
その期間、かれらは貪婪な漁夫でありわる賢い商人だったからだ。私は深く自分を恥じた。
「先生にくんよ、か」と私は口まねをしてみた、「これ先生にくんよ」
そう云ったときの、すがすがしく、よみがえったような顔つきや動作を思いうかべながら、私は深く自分を恥じた。
朝日屋騒動
朝日屋は堀一橋の近くで、河岸通りに面している。間口六尺、奥行十二尺。五色揚を揚げて売る店台と狭い三尺の土間、部屋は六帖が一と間だけしかない。もともと古材木を叩きつけて造った建物で、そのうえ年代が経っているから、「ぶっくれ小屋」とさえ云えないような、危なっかしい家であった。――但し一つ、五色揚を揚げたり売ったりする店台だけは、まだかなり新しかった。それは障子一枚くらいの大きさで、揚げ鍋や金網つきの油切りや、幾つかの壺や皿、または経木の束などを置くだけの余地しかなく、しかもその小建造物は、古い家の外部へ、ごく簡単に釘で打ち付けられたもののようであった。
朝日屋の夫婦は五日に一度くらいの割合で大喧嘩をした。亭主の名は勘六、細君はあさ子、どちらも寅だか午だかの三十二歳であった。寅どしか午どしか判然としないのは、かれらが喧嘩をするときに、相手を痛めつける表現がときによって違うからであった。