Classici giapponesi con furigana
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate
「敷居を踏んづければどうして足が曲るんだい」
「べらぼうめ、敷居は親の頭も同様だっていうんだ」
「へええ、おまえあたしの親かい」
「親なら半殺しのめにあわせるところだ、仮にも女房だからがまんしてりゃあいい気になりゃあがって、やい起きろ」と勘六は絶叫した、「亭主が起きて文句を云ってるのに、ぞべりけえったまんま聞いてるやつがあるか、こら、起きろったら起きねえか」
「うるさいね子供じゃあるまいし、起きて聞こうと寝て聞こうとあたしの勝手だよ」とあさ子は云い返した、「それとも起きて聞くほどごたいそうな文句でもあるってえのかい」
「このあま、もうがまんがならねえ」
「なにをすんだいこのもくぞう」
平手打ちの音と共に、取っ組みあいが始まり、器物が倒れたり毀れたりする音が、例によって賑やかに聞えた。
それから「出ていけ」になるのだが、そのときそれを云いだしたのは、あさ子のほうであった。
「仮にも亭主に向って出ていけたあなんだ」と勘六は息を切らしてどなった、「おらあな、三十円という大金を出して、てめえをごったくやから身受けしてやったんだぞ」
「身受けをしたのはてめえの勝手だ、こっちで頼んだわけじゃあねえや」