Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate
――足の骨折で、きみのは工場へ勤めにゆけなくなった。医者が呼ばれて来たときは、折れた骨のあいだに肉がくい込んでいて、手術をしてもどうにもならないと診断された。医学的にどういう症状なのか、詳しいことはわからないが、それ以来きみのは家でやれる内職を始めた。土地が土地だから内職といってもそう多くはない、漁師の仕事着であるぼったとか、赤ん坊の着物など、簡単な縫い物を安く引受けるぐらいがせいぜいであった。ぼったとは端切を縫い合せるもので、ぼろ布と端切さえあれば誰にでも出来る物であり、しかしどこの家でも主婦はそれぞれ稼ぎ口があるので、縫い賃が安ければ他人に頼むほうが、経済的には有利だったのである。
増さんはまた大蝶へかよい出した。もう若旦那の代になっていて、若旦那といっても年は四十がらみだったが、亡くなった大旦那から聞いていたのだろう、若旦那も鉄砲射ちが好きで、その季節になって猟にでかけるとき、増さんにお供を命じたが、増さんはそのたびに断わり、どうしてもいっしょにはゆかなかった。それについて増さんは一度だけ「大旦那のときに大きなしくじりをやらかしたから」ともらしたそうである。