Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Leggi 青べか物語 (あおべかものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.961 caratteri · 317 schermate

Aozora Bunko

「気づかねえだか、気づいてるだかわからねえだ、おらあ勘づいてると思うだがねえよ」と秋葉エンジは云った、「――現に三十六号船の者が代り番こにおりるだし、銀公(「おらあ抵抗しなかった」の章を参照)が聞いたところでは、それが気に障るならおめえ一人でまかなってみろ、って女がどなりけえしたっていうだよ」

私が嘆くと秋葉エンジも嘆いた。

「悪い野郎どもだ、まったく悪い野郎どもだ」と彼はコップの中でビールの泡の消えてゆくのを見まもりながら云った、「いくら向うでさそったからって、他人の女を只でなにして、留さんの前で笑い話にするって法はねえだ、始末におえねえ野郎どもだよ」

その話はすぐに、高品家の炉端でも出るようになった。しかし、これまで幾たびも記したように、そのことについて非難するような声は、――秋葉エンジを除いて、――ただの一度も聞かれなかった。尋常な家庭に起こるこの種の出来事でさえ、浦粕ではさして問題にしないのが一般的風習であり、留さんの場合は特に、その女が八兵衛あがりだったから、笑い話としてもさしたる価値はないようであった。――そうしてやがて、私は第二報を聞いた。