Classici giapponesi con furigana
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Leggi 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.879 caratteri · 242 schermate
せっかく燃えひらめいた心の励みも何の役にも立たなくなり、いったん心が閃いただけ、遅々として進まなくなり、わが才能を疑りだすと、始めに気負った高さだけ、落胆を深め、自信喪失の深度を深かめる。徒らに焦り、ただもう、もがきのたうつ如く心は迷路をさまよい曠野をうろつく。
元々彼の近作はその根柢に於て自我の本性、現実と遊離し苦吟の果の細工物となり、すでにリミットに達していた。このリミット、この殻を突き破り一挙にくずして自我本来の作品に立ち戻るにはキッカケが必要で、それには心の励みが何よりの条件になるものであるのに、天来の福音をむざむざ逃して、今では福音のために却って焦りを深め、落胆をひろげ、心を虚しくしてしまった。
待合の一室に無役に紙を睨んで、然しうわべは大新聞御連載の大作家、膝下に参ずる郷里の後輩共を引見して酒、酔っ払ってむやみに威張って、おい大金がはいるんだから心配するな、むかしの三枝さんと違うんだからな、酒はどうも胃にもたれていけねえ、ウイスキーはねえか、オールドパアがいいんだ、などと泥酔して家へ帰る。女房柳眉を逆立てて、
「どこをノタクッて飲んでくるのよ。