Classici giapponesi con furigana
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Leggi 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.879 caratteri · 242 schermate
もう小娘ではない。何やかや指図して大の男を使いこなしている様子は天晴れ姐御であったが、そういうこの人は私の心を動かさなかった。私は笑いを追いつづけた。それはひどく高潔だった。
丁度葬式の最中にこの人は中央公論社の婦人記者の試験を受けた。話をきくと全然無茶な答案で、名題の吉屋信子女史を古屋信子と言って済している没常識だから落第に間違いないと思っていたら、何百人ものうちたった一人及第したというのには呆れかえった。
数年すぎて同じ社の佐藤観次郎氏にあったとき、高木の妹のことを尋ねると、彼は目をパチパチさせて吃驚して、
「あの人は僕の社内無二の親友です」
彼はそれを語ることが最も楽しいという様子であった。無邪気そのものの弾みのある言葉で、純潔の少年の輝きがあった。私はひどく好ましいものを感じた。
この正月のことである。私は元旦に中村地平氏の家へ行き雑煮を食べる約束であった。それから地平さんと真杉さんと私とで藤井のおばさんの所へ行き大いに遊ぶ筈であった。私は生憎ある友達が精神異状で行方不明になり探し廻らねばならなかったりして松の内も終る頃ようやく地平さんの所へ行った。