후리가나로 읽는 일본 고전
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
井上 円了의 おばけの正体(おばけのしょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,925자 · 145화면
第八二項 車輪の怪痕
どこにか狐でもいて生気を吹きかけるのではないかとの説あれども、狐も見当たらず、さりとて天狗の業とも考えられず、だれもみな遠くに離れ茫然として見ているばかりである。そのとき校長が、「近寄って見届けるがよい」と申して、自身でその裏手に回り、近くのぞけば、傘の内側の骨の中に蛇が入って動いているために、傘が左右に自動していることが分かった。もしそのままに捨て置き、翌日動かぬようになって見たならば、蛇はすでに逃げ出しておらぬから、必ず化け物沙汰になるであろうと、校長当人の直話。
第八二項 車輪の怪痕
愛知県葉栗郡浅井村に数十年前、一輪車の怪と名づくるもの現れたことがある。その怪たるや、一夜のうちに村内いたるところに、一輪の車轍が道についている。かくのごときことが一夜ならず再三に及びたれば、村民大いに変災の来たらんことを恐れ、神仏に祈請してこれを除かんとするに至った。今日ならば自転車の跡と判断するであろうも、そのときは自転車のない時代である。その後、日ならずして、ある家の猫の夜遊びを防がんために、毎夜その足に鉄棒を結びつけおきしに、猫はよくこれを引きながら街上を歩き回りしことを聞き込み、さきの一輪の車轍は、全く鉄棒の跡なることを知るに至り、ようやくその原因が明らかになったという話もある。