후리가나로 읽는 일본 고전
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
井上 円了의 おばけの正体(おばけのしょうたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,925자 · 145화면
第五〇項 人間の狐業
でおりしも、夫婦の金遣い近来メッキリ荒くなりしところから、その筋の目に止まり、一日、古港通りの木賃宿に酒を飲んでいる夫婦を拘引して取り調べると、平四郎方の四十円はもとより、このほか同じ手段すなわち稲荷をダシに使って、明石郡新保村の西田より十五円、津名郡江崎より二十円、明石郡前田村某より二十三円八十銭をせしめ込み、その他各地の数十カ所において欺き取りしものを集むれば、数千円の金高に上りおりしという。
この事実の真偽は余輩のあずかり知るところにあらざれども、世間にはこの種の妖怪もすくなからざれば、深く注意せざるを得ない。
第五〇項 人間の狐業
前の所業とよく似ている話を、余が先年芸州漫遊中に聞いたことがある。呉市のある豆腐屋へ、毎夜続いて油揚げ一枚だけ買いに来るものがある。その家にてはいかにも奇怪に思い、一夜主人が「あなたはどちらのお方ですか」とたずねたれば、「今夜は実を明かして申さん。われは当市外に住する古狐である」と答えた。主人は平素稲荷信仰なれば大いに喜び、座敷へ通して饗応したれば、その者は、「今夜の御礼として、この裏通りに稲荷堂がある。そこへワシは毎夜出張するから、その堂内へ金を包みてお上げなさるれば、必ず二倍にしてお返しいたそう」