후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
「明治四十三年じゃなかろう?」
と団さんが例の癖を出すと、徳さんは、
「否、確に四十三年です。私が初めて東京へ……」
「……逃げた年かい?」
「鯱が益※(二の字点、1-2-22)大きくなって来たぜ。『伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ』というが、城全体があの鍍金の鯱で持っているようだね」
とお父さんがいうと、団さんは又、
「馬鹿なことをいうと笑われるよ」
「鍍金じゃないのかい?」
「否、鯱の問題でなくて、歌のことさ。その歌は伊勢の歌でも名古屋の歌でもない。『石は釣って持つ釣って持つ石は、尾張名古屋の城へ持つ』といって、石の運搬法を説明した昔の歌だ」
「面白いね。『石は釣って持つ釣って持つ石は』か。妙なことを知っているね。君も」
「余り見括って貰うまいぜ。建築家の読んだ歌は流石に実がある。夙に起重機の原理を説いているところが豪いさ」
「同時に名古屋の築城当時の光景を歌っているじゃないか?」
「否、名古屋に関係はないさ。石が主題になっているもの。附録の方は『肥後の熊本の城へ持つ』と直してもその儘通用する。物理の原則を歌っているんだからね。『独逸ヴィッチンベルグの城へ持つ』