후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
海岸へ向う途中で、
「その角の家が僕のところですから、一寸お寄り下さい」
と小林さんが俥を止めさせた。
「然うだね。お世話になって素通りも失敬だから一寸令夫人の御機嫌を伺うかな」
と団さんが先ず下りた。
「急ぎますから、この方が勝手でございます」
と皆縁側に腰を掛けてお茶を戴いた。
「お暑いのにお大抵じゃございますまい」
と奥さんは田鶴子さんより二つ三つ年下の娘さんと二人で斡旋に努めた。歌を読むような不心得の人とも見えなかった。小さい子供達は余り大勢来たものだから、柱や障子に捉って目を見開いていた。
「好いお住居ですな。はゝあ、釣魚の道具が大分置いてありますね」
と団さんがその辺を見廻しながら言うと、
「狂人で困ります」
と奥さんは会釈した。
「随分漁がありましょうな?」
「否、主人のは横好きの方でございますから」
「段々評判が悪いね」
と小林さんは笑っている。
辞して門を出た時、
「この門構えは何だかお寺のようだね? 此方は皆斯うかね?」
と団さんが訊いた。
「皆然うだよ。積みっ放しの石塀だから、成程、古い石塔を利用したお寺の構えに似ているね」
と小林さんが答えた。