일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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けんのよんくんし

剣の四君子・日本名婦伝

吉川 英治

吉川 英治의 剣の四君子・日本名婦伝(けんのよんくんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,635자 · 306화면

아오조라 문고

城寨の山、東条の麓にある龍泉寺の医王院の広苑に、いつになく、鮮やかな菊水の旗と、遠目にも眼を射らるるような卯の花、緋、萠黄縅などの鎧、太刀、艶やかな塗弓、長巻刀などの揃い立った一群の兵馬が見下ろされた。

「あ……。正行、正時の兄弟だな。さては、いよいよ今朝、必死の出陣とみえる」

山の中腹にある病舎の軒下から、唯そう感じただけで眺めていた蔵六は、そのうちに躍り上がるほど驚いた。わが子の小四郎綱高の姿を、偶然、その群れの近くに見たからであった。

五

列の左の端を頭に――

ことし二十三歳の正行。ことし二十一歳の大和守正時。ことし十九の三男正儀。

順にならんで、以下、一族の者十数名も整然と、立ち並んでいた。

「…………」

「…………」

声もない。だが、言葉にまさるものが、人々の面には澄み切っていた。

正行以下、列の人々は、今、出陣の別離を告げていたのであった。その列を前に、戦住居の伽藍をうしろに、故楠木判官正成の妻、未亡人の久子は、相対して立っていた。

その年、久子は、もう四十のうえであった。

けれど、二十歳の年の暮――ちょうど今頃の冬、ここから近い甘南備の郷、南江の生家から、土地の名族楠木家に嫁してから、正成とのあいだに、六人の男子を生してきょうまでに至る間、片時も心のたゆむ間とてなかった故であろうか、その毛髪には