후리가나로 읽는 일본 고전
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けんのよんくんし
剣の四君子・日本名婦伝
吉川 英治
吉川 英治의 剣の四君子・日本名婦伝(けんのよんくんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,635자 · 306화면
初代次郎右衛門以後
一
父なれば知らず、母としてあれほどまでのことをいうには。
五
やさしい子典膳は、世上へ出ると、必ずしもやさしい子ではなかった。また理性にのみとらわれて勇邁を欠く若者でもなかった。
山に里に都に、何流のなにがしありと聞けば、ひたぶるに訪ねて、教えを求め、仕合を乞い、また禅門に潜んでは、心胆を練った。技を研いては技を捨て、技に達しては技を忘れることに苦しむのだった。
しかし、禅家の門には、また禅家の安息と弊がある。それに馴れると、奮然、またわらじを穿いて、勝敗の中へとび出して行く。清隠の門から市塵の中へ。
幾年も櫛の歯を入れたこともない頭髪、家を出たときのままといってよい服装。その垢と埃を負ってあるく彼の眼は、いつとなく爛々と研がれ、その道を求める熱意の烈しさに、人呼んで、
獅子咬典膳
とすら異名するに至った。
「――彼に勝つほどになれば」
典膳は、その精進に、ひとつの目標をもっていた。それは伊藤一刀斎という者である。一刀斎に当ることを以て、修行の試金石とし、明けても暮れても、その姿を幻想のうちにおいて、理心二つを一体に磨いていた。
家を出て四年目である。夏の頃、島田の宿の木賃に泊っていると、近くの豪農の家に、伊藤弥五郎一刀斎という剣客が弟子を連れて泊っているというはなしをふと耳にはさんだ。