후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
嬲り斬りだぞッ」
「洒落たことを吐かすな。こう見えてもこんがら重兵衛の筋金からは火を吹くんだ!」
「せいたか藤兵衛が命限り根かぎり薙ぎ廻るから覚悟をしろッ」
云うが早いか、抜き捻った長脇差の拝み撃ち――どッと両面へ斬り込んで行く。剣を度胸で使う男伊達一流の早技だ。
「それッ二人ばかりの素町人、片づけるに手間暇が要るものか」
抜きつれ抜きつれ、こんがらの前後、せいたかの左右から、喚き返して斬り交ぜて行った。
「や? ――」
その騒ぎに、ふと眼を醒ましたのは、二番目の駕にもたれていた春日新九郎、彼は今宵飲んで知った酒の美味さに、思わぬ深酔をしていたものか、いつか、身冥府の迎えに運ばれて行くのも現、トロトロと快い睡りに誘い込まれていたところ。
「お、あの声はこんがらとせいたかだ。さては拙者が梅茶亭を出るのを見て、逸早く先廻りして助け出そうという心底? ――」
かりそめの誓いを千鈞の重きに感じて、この山手組の大敵の中へ、たッた二人で飛び込んで来てくれた義気任侠――新九郎はその心意気に衝たれて、いきなり駕の中から大刀を引ッ抱えて飛び出し、目の前に見えた黒袴の足許を抜き討ちにさっと払いながら立ち上がって、更にまた一人を後ろ袈裟にズーンと斬って下げた。